山谷に行ってみた
January.22.2011
先日、夕方に会議が終わった時点で、ぽっかりと夜中まで時間が空いてしまった。
どーっすかな
いーのいーの
アチシなんかにホテルなんか使わなくていーの
便所でいいからやってちょーだい
ってなビッチでも誘って飯でも行こうと思ったけど
あいにくそんな女はメモリーに入って無かったので、山谷に行ってきた。
山谷っつーのは、簡易宿泊所が立ち並ぶ、ドヤ街。
労働者たちが集う街。
今っぽく言うと「あしたのジョー」の舞台となった泪橋はここのこと。
泪橋の由来は、昔ここに小塚原刑場があって、罪人が振り返って涙を流した・・・というとこからつけられたらしい。
詳しくは
ウィキペディア見てください。
こんな街。
wikipedia
で、去年の夏に「山谷、やられたらやりかえせ」っていう1984年の山谷の労働者たちの姿を映したドキュメンタリー映画を見て、この街が今どうなってんのか、気になってた。
この映画、監督がヤクザに刺された直後の映像からスタート。
病院に運ばれ、死亡する。
その意思を受け継いだ2人目の監督が完成させたというヘビーな作品。
(※2人目の監督も後に銃撃され、殺されている)
平日の夕方。
泪橋交差点付近の大通りには人がいるものの、一歩中へ入ったら全然人が歩いてない。
ちなみに、そこにあったパチンコ屋の店名は「アタリヤ」
飲み屋もほとんど空いてないし、みんなどこで飯食ってんだろ・・・と思ったら
一件弁当屋があった。
大盛り220円
きんぴら 30円。
だって。
きっとここキリスト系の人たちがやってる店なんだろうな。
横の宿泊施設もそんな感じだったし。
で、映画の舞台になっていた、
城北センターに到着。
日雇い労働組合の
「城北センターは生活保護 年金を受けているなかまからの利用者カード取り上げをやめろ!」という抗議看板が掲げられている。
このすぐ脇で、コンビニ弁当を食っていたオジサンに話しかけてみた。
俺 「さん、これ何に抗議してるんすか?」
おじさん「タバコある?」
俺 「ありますよ。(タバコあげて)利用者カードってなんすか?」
おじさん「何かあんだよ、そういうのが」
※タバコ貰ったら、もう俺に飽きてる
俺 「山谷は労働者にとって住みやすい街ですか?」
おじさん「しらないよ、俺、働いてねぇもん」
俺 「タバコ、もっといります?」
おじさん「いらねぇ。体にわりぃから」
何なんだよ。
俺は妖精と話してんのかっつーぐらい噛み合わなかった。
結局、寒空の下、ただ山谷の街をブラブラしていただけだけど、
恐ろしく人気のない街だった。
ドヤ街って、スラムみたいな無法地帯で北斗の拳みたいな世界をイメージしてたけど
全然違うのね。
実際、酔っ払い同士の喧嘩や窃盗事件はあるらしいけど、殺人事件は1年で5件ほどしか起きてないっていうし。
結果として、何も感じなかったし、感じるほど勉強していかなかったし。
せっかくだから帰りにもんじゃでも食って帰ろうか・・・と思って車を走らせたけど
着いて初めて、もんじゃの本場は「向島」じゃなくて「月島」だっつーことに気が付いた。
あんまりこんなに時間空くとき無いのに、俺はなんて無駄な時間を過ごしてしまったんだ・・・と後悔ばかりが残る1日。
あ~、ギャルとハメッコでもしてりゃよかったな!